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絵の具について

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絵の具の成分を大別すれば
顔料染料に分けられます。
その粒子の荒さの違いによる分類です。

染料は植物の汁等、分子の小さい有機化
合物でつくられますが、
顔料は鉱物や貝殻等をすりつぶした物で
水には溶解しないため、固着剤(バイン
ダー)を混ぜて、紙等に描画できる様に
したものです。

日本画の絵の具の固着剤にはニカワ・蜜蝋
・アラビアガムを使用してあります。
ちなみに、外国でもテンペラ画と言う固着
剤にニカワや卵を用いた絵画もあります。

日本画は本来であれば岩絵の具や
水干絵の具 (白土、胡粉を用いた物で
泥絵の具とも呼ばれています)等を使用
しますが、(もちろんそれがベスト)
当教室では、手軽に使える絵の具として
吉祥の顔彩を用いています。
 色調は、透明淡彩色で、俳画、南画、
 岩絵の具の下塗り、写生等に使用さ
 れています。又、何回か重ね塗りす
 ることで仕上げに使うことができます。
 8~60色入りのセットがあり、単色でも
 購入出来ます。又、チューブ入りのもの
 もあり12~30色入りセットがあり、
 これも単色購入ができます。
後、個人的意見ですが以下は日本画に使用
出きると思われる水性絵の具の種類です。

透明水彩(子供の教材の水彩は不透明)
 透明度が高く下地や重ね塗りの際に
 透けて見えるので、その特性を生かした
 使い方が出来ます。

ポスターカラー 固着剤のアラビアガム
 の割合が低くムラになりにくく少し
 厚ぬリが出来ます。 私は少し膠液を
 混ぜて使っています。

ガッシュ これもアラビアガムを用い
 ています。厚塗りが原則で地色を隠す
 力が大きく、こくのある色合が特徴です。

アクリル絵の具 アクリル樹脂を
 混ぜたもので、油絵の様な盛上った
 表現が出来ます。又、水加減で水彩画
 の様にも描けます。若干、テカリ有り

水性ペイント(艶消し) 成分は判りま
 せんが 油脂を乳化させて水溶性にした
 ものです。安価なため広範囲の地色塗り
 に適していると思います。

# by lon3698 | 2016-07-22 15:36

絵を描くのにデッサンカは必要ですか?_f0367431_951474.jpg














必ずしも必要ではありません。
ルソーやミロ等の絵からはデッサンカは
感じられません。又、「大人の塗り絵」
を始める人には必要ないでしょう。

しかし絵が上手くなりたい人には、
必ず必要な基礎訓練です。

デッサンカは観察力です。対象物を深く見、
形、明暗、質感、位置関係等を脳に定着
させる力です。 上達して、物を見なくても
描ける様になるのがベストです。
たゞ、学生さんの様に石膏デッサン等を
するのは、この教室では難しいので、
下絵の段階で、写真等を見て描かれる人は
デッサン力を鍛えるということを意識して
     描かれる事をお薦めします。

私は過去、15~6時間程、石膏デッサンを
習ったことがありますが、 現在、下絵
の段階でえらく時間がかかっています
さらにデッサン力を鍛えて、もっと素早く
  描ける様になりたいと思っています。

クロッキーとは?

クロッキーとは人物や動物等動きのある
  ものを、早く簡潔に線描する事です。
細部にこだわらずに表現します。
対象物を瞬間的に捉える事が目的です。
これもデッサンと同じく基礎訓練です。

# by lon3698 | 2016-07-09 07:39